北京出張
先日、弊所の河野弁護士と一緒に、北京に出張してきました。河野弁護士は、北京での留学経験がありますが、私は上海での留学であり、北京は初めてでした。10月末だというのに、大阪よりも非常に寒く、ホテルのドアマン等はコートを着込んでいるほどの寒さだったため、軽装で行った私には厳しい寒さでした。
中国人弁護士と北京ダックを食べたのですが、皮だけ食べる「日本風(広東風)北京ダック」と違い、お肉だけ食べたり、お肉と皮を一緒に食べたり、食べた後の鶏ガラからのスープを食べたり、とても美味しかったです。他にも、中国ワサビや、白菜のサラダ風のものなど、今まで食べたことのない食べ物がたくさんありました。中国人弁護士によれば、かつての皇帝の食べ物だったそうで、少しだけ、皇帝気分を味わえました。
よく知られていることですが、中国内でも、地域によって、食べ物だけでなく、方言、人の話し方など、まったく異なります。走っている車も、深圳だと、電動自動車の普及率が非常に高いですが、北京では、ほぼ見かけませんでした。
中国は国土が広大であることや、歴史的な経緯から、多様な文化圏、民族が存在しますし、報道されているように、経済格差も大きく存在します。
経済格差については、日本では想像できないほどに大きく、平均値での議論は実態を見失いかねません。例えば、中国から撤退した日本企業の数を挙げて、撤退ブームと決めつけることも同様です。撤退した業種、撤退した理由等を多面的に分析しなければ、表層的な事象の裏側にある本質を見失うことは自明です。
他にも、現在の中国の平均年収は、(様々な統計がありますが)約129万円と報道されています。一方で、少し古いデータですが、「100万ドル以上(約1億2000万円)の個人資産を持つ中国人世帯は400万世帯にも上り、世界第二位になった。アメリカに次ぐこの数字は、日本の「100万ドル資産世帯」の4倍に当たる。」という報道もあります。
今回の出張で、特に中国に関しては、一部のデータや一部の地方だけを見ても、決して実態も全容も掴めないことを、改めて実感しました。
(以下、引用)
【5月17日 CNS】2017年の中国の平均賃金データが明らかになった。全国都市・町部の非民営事業所の従業員の平均年収は7万4318元(約129万円)で、民営企業は4万5761元(約79万円)だった。業界別にみると情報技術(IT)企業が13万3150元(約231万円)で最高だった。
http://www.afpbb.com/articles/-/3175015
アメリカのコンサルティング会社が16日に発表した独立調査の結果によると、2014年、100万ドル以上(約1億2000万円)の個人資産を持つ中国人世帯は400万世帯にも上り、世界第二位になった。アメリカに次ぐこの数字は、日本の「100万ドル資産世帯」の4倍に当たる。北京青年報が伝えた。
http://j.people.com.cn/n/2015/0618/c94473-8908514.html
(引用終わり)
中国という国や中国人を深く理解することで、中国業務をより良いクオリティにできると考えています。
以上
(文責:藤井宣行)
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